少し元気が戻ってきた。
動ける日も、増えてきた。
「これなら、いけるかもしれない」
そう思った直後に、
また何もできなくなってしまった。
そんな経験はありませんか。
これは、意志が弱いからでも、
怠けているからでもありません。
回復途中に起きやすい、自然な反動です。
なぜ「戻ってしまう」ことが起きるのか
回復期の心は、
見た目以上に繊細です。
外からは「もう大丈夫そう」に見えても、
内側では、まだ調整が続いています。
その状態で無理をすると、
心はこう判断します。
「また同じ負荷が来た」
「危険な状態に戻った」
結果として、
ブレーキを強く踏み直すのです。
回復は“耐久力”ではなく“回復力”
多くの人は、回復を
「どれだけ耐えられるか」で考えてしまいます。
でも、本当に必要なのは、
戻る力を育てることです。
疲れたら戻れる。
崩れても立て直せる。
その感覚がないまま前に進むと、
心は常に緊張し続けてしまいます。
無理をしたときに起きている3つのこと
① エネルギーの前借り
回復途中の「元気」は、
完全回復ではなく、前借りに近い状態です。
そこで全力を出すと、
後から必ず反動が来ます。
② 安全確認が飛ばされる
心は「本当に大丈夫か」を、
段階的に確認します。
急に負荷をかけると、
確認が追いつかず、
一気に警戒モードへ戻ります。
③ 失敗体験が上書きされる
「やっぱり自分はダメだった」
そう思ってしまうと、
回復への信頼が揺らぎます。
その結果、次に動くのが、
もっと怖くなってしまいます。
戻ってしまうのは、壊れたからではない
無理をして戻ってしまったとき、
多くの人がこう思います。
「また振り出しに戻った」
「結局、治っていない」
でも実際は、
回復の途中でブレーキが作動しただけです。
壊れたわけでも、
失敗したわけでもありません。
このフェーズで大切な考え方
回復途中では、
- 調子のいい日は参考程度に
- しんどくなったら早めに戻る
- 「今日はここまで」を自分で決める
これだけで十分です。
前に進むより、
戻れることを確認するほうが、
結果的に回復は安定します。
また戻ってしまったと感じているあなたへ
戻ったように見えるのは、
「無理をするとこうなる」というデータが、
ひとつ増えただけです。
それは失敗ではなく、
次に進むための情報です。
回復は、
行ったり来たりしながら進みます。
今の状態を整理したいときは、
次の診断も参考になるかもしれません。


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